−10万人の七夕まつり−

昨年は10万人分の願いを天に届けるお手伝いが出来ました(短冊販売数量から算定)。今年もたくさんの方の願いが天に届きますように。若狭屋紙商店は「紙を通じて日本の伝統文化を継承すること」をモットーに、七夕飾りの事例紹介等を通じて、全国の七夕祭りを応援します。

コヨリの里を訪ねて

 若狭屋紙商店では、七夕飾り用におばあちゃんのコヨリを販売しています。笹に願いを書いた短冊を飾る際、針金や綿の紐ではなく、伝統的な紙紐であるコヨリを推奨しているのです。これも日本文化の継承ですね。
 昔は、幼稚園や小学校での七夕祭りの際、お母さんがコヨリを作ってくれましたが、最近はそんな習慣もなくなってきました。

これがおばあちゃんのコヨリです。和紙を縒って作ります。和紙が縒られていない端の部分を「耳(みみ)」といいます。
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 コヨリは本来、着物用衣装文庫の紐や文書の閉じ紐に使われてきました。
需要の減少や生産者の高齢化に伴い、かつては何十人もいたコヨリの作り手も、今では二人だけ。伝統工芸と考えても、コヨリは大変貴重なものになってきています。
 家庭でコヨリを作る習慣がなくなってしまった現在、コヨリの生産工程を記録に残すことは、伝統文化の継承に必要なことだと思います。

平成18年8月8日、コヨリの生産現場を訪ねるべく、某所に行ってきました。
 気温35度、うだるような暑さでした。メーカーK社のO社長、従業員のM氏にご案内いただきました。
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コヨリの原紙は長さ35センチ程度にカットされた和紙です。書道半紙よりも若干厚い和紙を使用しています。内職場にはダンボールケースで支給されます。
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澱粉糊(でんぷんのり)を水で薄めます。その割合は糊1:水9です。澱粉糊は「乙女のり」を使用。O社長曰く、「舌切すずめが食べた糊ですな。」伝統文化と昔話が繋がっていきます。
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よく混ぜて、
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100枚程度のコヨリ原紙を糊に浸します。耳になる部分(2センチ程)は糊を浸さないように注意します。
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よく水分を切ります。糊が耳までしみてくる迄に作業を進めなくてはなりません。
おばあさんはこの道20年、畑仕事の合間に内職をやっておられます。
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これが「ゲタ」。コヨリを作る道具です。年季が入っています。
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軽く縒って、五本並べます。
左手で軽く耳を持ち、右手で軽く転がして縒ります。この工程の精度がコヨリの出来上がりに大きく影響します。私も体験しましたが、この力加減が大変難しく、うまく出来ませんでした。
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ゲタを置いて、手前から外へ転がします。耳はゲタの外に出すことでつぶれません。
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出来上がり。均等にきれいに縒られたコヨリは本当に美しいものです。
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50本ずつ洗濯バサミで束ね、一日吊るして乾燥させます。
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一日に生産できるコヨリはせいぜい2000本(当社での販売単位は1000本)。おばあさんは冬場や雨で畑仕事ができない時に仕事をします。
七夕のイベントでコヨリを使われるときは、おばあさんのことや人の手のかかった伝統工芸品であることを思い出していただければ幸いです。

おばあちゃんのコヨリのショッピングサイトはこちらです。







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